ご挨拶
建設現場でも、長く厳しい制約下にありました、新型コロナウィルスも、2024年にはほぼ日常に戻りました。
顧みますと、全国ビルリフォーム工事業協同組合:略称JBR(旧:全国外壁補修工事業協同組合)が、改修工事業者の全国的組織としてスタートしたのが平成元年で、JBRは平成から令和にかけて35年間歩み、成長してきた感がありますが、新型コロナウィルス克服後の出発とともに新たな飛躍・発展を目指したいと考えております。
近年、地球の温暖化とそれによる異常気象、頻発する地震等の災害、ウクライナやイスラエルでの紛争等々、地球規模、全世界で取り組まなければならない課題が山積しております。
我が国では、以前より少子高齢化による人手不足は深刻な問題ですが、特に建設業界では現場の優秀な人材確保が大きな課題となっております。外国人や高齢者、女性など多様な人材に目を向けていくこととともに、魅力のある職場づくりや、働き方改革による職場環境の整備など早急に進めること、又、人手のかからない工法や差別化できる工法の開発も急務だと考えております。
一方、明るいニュースとしては、来年2025年に迫った大阪万博の開催やそれに伴う景気高揚や、外国人観光客の急増や輸出企業の好調による経済効果、などが挙げられます。
建設業界においては、引き続き都心部の再開発案件が多数あり、またリフォーム・リニューアル業界では、令和6年現在、築30年以上のマンションストックが330万戸を超え、今後建て替えも含め大規模修繕工事の需要はまだまだ増えると見込まれております。
JBRは設立以来「GNSピンネット工法」を柱として外壁の改修に取り組んでまいりました。当工法は産業廃棄物の低減化工法としても時代を先取りした改修工法であり、1992年の市場導入以来、2023年までの32年間で延べ300万㎡以上の施工実績を重ね、多くの官公庁物件・公営住宅・病院・民間マンションなどに採用されており、公的な「評価書」「建設技術審査証明」やJBRの「施工保証制度」と相まって、その安全性に絶大な信頼を頂いております。
今後は、改修工法として確かな実績と評価を重ねている「GNSピンネット工法」に付加価値を加え、意匠性に優れた仕上げも含めて提案を行い、更なる拡大を目指したいと思います。
「アスベスト封じ込めGNSピンネット工法」の開発や、「GNSピンネット工法」施工後に、既存タイル張り工法の高級感を保てる仕上げ工法として「タイルonタイル工法」や石調コテ塗り仕上げの「GNSグラナイト工法」を柱として普及拡大に努めます。
これからも、JBRは安全・安心で、地球環境に優しい工法の施工と開発に取り組んで、皆様に信頼され愛される組合を目指し組合員一丸となって努力を続けてまいります。
全国ビルリフォーム工事業協同組合
理事長 渡辺 清彦